ヤシガニ 2.0 創作メモ その1


横分子蛇腹について書いていたら実際に折りたくなってきたので、
以前折った
ヤシガニの改良をすることにしました。

前回の図を見ながら目標を考えます。





前回の角配置の図と樹形図です。
下の方の脚、腹部から配置を決めていき、結果的に
領域が足りなくて第一触角が折れませんでした。
今回の目標は、前回折れなかった第一触角を出す、
鋏脚の角の長さに余裕をもたせる、眼の角を長くする、などです。



今回の樹形図。赤線が追加・変更点です。
腹部は半分の幅の蛇腹を取り入れる予定です。



樹形図ができたので次は角配置を考えます。
触角と脚を全て辺に配置すると内部が余りすぎてしまうので、
触角と脚の、どの角を内部角にするか考えます。
触角はやはり細くしたいので、辺に配置することにします。
腹部を前回と同じく内部角で出すとすると、
角の順番では第四脚を内部角にするのがよさそうです。
第四脚を内部角とすると、紙の下半分から脚を計8本出して、
上半分で頭胸部、触角、中央部から腹部を
折る配置がうまくいきそうです。



下辺の配置が埋まったので何等分になるか数えてみたところ、
第二脚が10マスの長さの角、第三脚が8マスの長さの角
なので、10×2+8×2×2=52等分になったのですが
前回が40等分だったので、等分数を減らしたほうが良さそうです。
第一脚が8マス、第二脚が10マス、第三脚が8マス、第四脚が6マス
なので、第三脚と第四脚の場所を入れ替えるとうまくいきそうです。
第二脚と第三脚の領域が少し重なりますが、神谷パターンで解消
できそうです。
等分数は、第四脚の先端を二股にするために2マスずつ追加して、 10+6+2+6+6+2+6+10=48等分になりました。



問題は第三脚と第四脚の角の順番を入れ替えてしまったので、
第二脚と第四脚の間から内部角の第三脚を出せる必要があります。
第二脚と第三脚の領域も少し重なっているので、重なりが
解消できるかどうかも確認するために展開図の下半分だけ折りました。
図の矢印の部分から内部角の第三脚を出すことができるので、
脚の順番を正しく折り出せることが確認できました。



横分子の図。
第二脚と第三脚の領域の重なりも解消できたので、
展開図の下半分がとりあえず決まりました。



第一脚が歩脚から離れたところから出るようにしたかったので、
第一脚の長さを1マス減らして7マスにして1マスの帯領域を入れました。
第一脚は前回では6マスで歩脚と同じところから出ていたので、
今回は前回に比べて2マス分長くすることができました。



腹部をとりあえず横幅いっぱいに入れました。



腹部の拡大。



甲羅の模様の構造を入れました。



第一触角と第二触角を入れました。



第二触角と鋏脚の間に領域が余ったので鋏脚の領域を広げて
鋏のギザギザを折ることにしました。

ヤシガニ 2.0 創作メモ その2

Copyright © 2013 KOSUGE Akihiro
inserted by FC2 system